山梨市と地域課題解決に向けたマッチングファンド共同事業について記者発表会を開催

2025年6月11日 トピックス

 令和7年6月6日(金)、山梨市役所において、山梨市との地域課題解決に向けたマッチングファンド共同事業「地域の発展と新たな価値創出に向けた研究活動の支援」について記者発表を行いました。
 本事業は、平成18年に締結した山梨市との包括的連携協定に基づき、山梨大学の研究力や専門性を山梨市の行政や地域資源と結びつけることで、地域課題の解消や持続可能な地域創生を目指すものです。研究活動経費は、マッチングファンド形式で本学と同市の双方が負担します。
 記者発表では、高木晴雄山梨市長が「少子高齢化の進行とともに、地域社会の課題は、これまで想像もしなかったほど複雑化?多様化している。こうした変化に迅速に対応し課題解決へと結びつけるため、本市と山梨大学とが連携を深め、地域の課題解決に向けた取り組みを進めていきたい」と、中村和彦学長は「本事業は単なる研究支援ではなく、地域と大学がパートナーとして協働する課題解決型プロジェクトであり、先進的な試みである。この取組が山梨市まちづくり総合計画達成の一助となり、また、他の自治体にも広がることで、真の協働による地域創生を目指したい」と挨拶を述べました。
 続いて、事業概要、同市からの課題提示、本学からの研究提案について説明が行われた後、令和7年度に実施する3つのプロジェクトについて、各担当研究者が取組内容を発表しました。

【令和7年度実施プロジェクト】
①桃の選別運搬作業を支援するパワーアシスト台車の開発
(担当研究者:野田善之 工学域教授)
②デジタル人材育成に向けた教育コンテンツの開発?実践
(担当研究者:稲垣俊介 教育学域准教授)
③VR摘粒訓練システムによる山梨市果樹栽培のブランド力向上
(担当研究者:井上大輔 工学域研究助教)